1980年代

ベロニカ・フォスのあこがれ(1982)

・ベロニカ・フォスのモデルは実在したナチスの女優。実際に悪徳医師と関わって薬物で死亡したらしい。ナチスと深い関係の人間が、戦後どうなったかを知れる興味深い映画だった。劇中では老夫婦が戦争のトラウマ(トレブリンカ強制収容所にいた時の)が原因で...
1980年代

ローラ(1981)

・ファスビンダー監督だけど、同性愛要素は無く、突飛な登場人物もいなくて、自分的には物足りない映画だったストーリー第二次大戦から10年の経済復興のただ中にある西ドイツ。 地方都市の新任の建設局長、フォン・ボームは、ローラという一人の娼婦に心を...
1970年代

第三世代(1979)

・1977年のドイツ赤軍による誘拐事件を元にした映画・『秋のドイツ』(1978)という映画もこの事件をきっかけに作られたそうなので本作への理解を深めるためにもいつか観てみたいストーリー革命への理念を持たず、ただ目先のスリルだけを追い求める第...
2020年代

僕が跳びはねる理由(2020)

・会話できない自閉症の人が文字盤でコミュニケーションをとれることに驚いた。自閉症の人にも思考があるのだと改めて知った・映像と音響によって自閉症の世界を体感できる映画だと紹介しているサイトがあった。自分はサブスクで観たのであまり実感できなかっ...
1970年代

13回の新月のある年に(1978)

・タイトルからして難しい。1年のうちに新月が13回ある年が存在することを初めて知った。それと、7年おきに来る太陰年とは何のことか、調べても分からなかったストーリー7年おきに来る「月の年」に、新月が13回巡る年が重なると、なす術もなく破滅する...
2010年代

ダラス・バイヤーズクラブ(2013)

・『ノーマル・ハート』(2014)(1980年代のニューヨークを舞台にしたエイズがテーマのテレビ映画)と併せて観ると、当時の様子がよりリアルに感じ取れると思う・映画内では触れられていないと思うが、アメリカ政府のエイズ対策が遅滞したのは、キリ...
2020年代

苦い涙(2022)

・オリジナルの『ペトラ・フォン・カントの苦い涙』(1972)をコンパクトにまとめていて、笑える場面もあるおもしろい映画だったストーリー恋人と別れて落ち込んでいた映画監督のピーター・フォン・カント。助手のカールをしもべのように扱いながら、事務...
1970年代

ペトラ・フォンカントの苦い涙(1972)

・一言も喋らないアシスタントの女性が印象的だった。タイピングの打鍵音が感情を表しているかのように思えたストーリー二度目の結婚に失敗して落ち込むファッションデザイナーのペトラ。助手のマレーネをしもべのように扱い、アトリエ兼アパルトマンで暮らし...
2020年代

love to love you, ドナ・サマー(2023)

・『ぼくと魔法の言葉たち』(2016)を鑑賞して、ロジャー・ロス・ウィリアムズ監督の作品に興味を持ったためこの映画を観た・ドナ・サマーの夫によると、「神が創ったのはアダムとイヴよ」と彼女が言っただけでゲイ批判ととられたらしいストーリーヨーロ...
2020年代

Through Our Eyes 小さな瞳に映る世界(2021)

・最も印象的だったのが第4話シェルター。モーテルを転々としてその日暮らしをする親子はまさに『フロリダ・プロジェクト 真夏の魔法』(2017)に登場する母子達のようだったストーリー現在アメリカには両親の服役や病、気象災害などにより困難に見舞わ...